想い出の中の虹
唖然とした顔で固まった塁。


「なに?言って欲しかったら言いな。何でも言ってやるぜ?」


鏡越しに見つめてみる。


「いや…………いい。」


真顔で返された返事がおかしくて、わざと近寄ってせまってみる。


「塁…………俺、ずっとお前のこと……」


「ちょ………その甘い顔、やめて。」


「塁……る」


「そろそろじゅん………びを…………そっち路線に変更もありだな。うん。」


突然入ってきて、妙に感心しながら頷くマネージャー。


肩を抱きながらラブシーンを続ける。


「やだ……瞭ったら。」


恥ずかしそうに顔を伏せる塁。


「ばれたら仕方ないじゃないか。塁、俺たち、こっち路線に変更しよう。」



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