想い出の中の虹
選ばれた場所
「あっつっ。」
「あ〜ぁ、慌てすぎ。」
「腹減ってんの。昼からずっと食いっぱぐれちゃってさ。美羽、食べないの?」
「ん……瞭くんみてるだけでお腹いっぱい。」
両手で頬杖をつき、嬉しそうに俺を眺める。
「そ?………じゃあ、穴が開くほど見つめて?めちゃめちゃ美味しそうに………ってか、美味いんだけどね。」
「うん。」
ほんの二口ほど口にしたカレーうどん。
湯気の上がるそれは、彼女の、そして俺の目の前に置かれたまま。
それでも、嬉しそうに笑って俺を眺めている。
だから、俺は自分の空腹を満たすことに夢中になることにした。
熱いカレーうどんは、そんな俺を知ってか知らずか、いつまでも温度を下げず、俺の舌に闘いを挑んでくる。
「あ〜ぁ、慌てすぎ。」
「腹減ってんの。昼からずっと食いっぱぐれちゃってさ。美羽、食べないの?」
「ん……瞭くんみてるだけでお腹いっぱい。」
両手で頬杖をつき、嬉しそうに俺を眺める。
「そ?………じゃあ、穴が開くほど見つめて?めちゃめちゃ美味しそうに………ってか、美味いんだけどね。」
「うん。」
ほんの二口ほど口にしたカレーうどん。
湯気の上がるそれは、彼女の、そして俺の目の前に置かれたまま。
それでも、嬉しそうに笑って俺を眺めている。
だから、俺は自分の空腹を満たすことに夢中になることにした。
熱いカレーうどんは、そんな俺を知ってか知らずか、いつまでも温度を下げず、俺の舌に闘いを挑んでくる。