想い出の中の虹
もうじき、出逢ってから一年になる。

一年前のゴールデン・ウィーク後。

初めてこの場所で君を見た時、動けなくなった俺。

今も鮮明に覚えている。

そして、君の大切で哀しい日も、きっと一緒に朝のひとときを過ごしていたはず。

その時、俺はまだその事実を知らなかったのだけれど。


「次の木曜は定休日だよね?」


「うん。」


「夕方には終わる予定なんだ。ま、あくまでも、いつもの予定なんだけどね。」


なかなか合わない休み。

それでも、朝の時間が二人をしっかりと繋いで居てくれるから何も心配はしてない。

してないけれど、やっぱり、少しでも一緒に居たいのが本音…と言った所だろうか。


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