ハツコイ
チャイムが鳴ったのは、席に座った3秒後だった。
「おはよう。蘭ちゃん」
「優里、おはよう。呼び捨てでいいのに」
「分かった」
優里 [ユリ]は、昨日知り合ったばかりの子。
優しくて、可愛いくて、明るい優等生…
あたしとは、正反対の性格だなぁ…
「今日、1・2年合同の体育があるんだってかっこいい人いるかな?」
「いるかもね?」
「私達C組だから、3時間目だよ」
「もしかして、2年もC組とか?」
「多分、そうだよ」
本当だったら、見学しよっかな…
違うクラスを祈りながら、1・2時間目の授業を受けた。