ハツコイ




「帰らなきゃ。」



ポツリと呟いて、彼と反対の道へと歩き出した。




…家に着くときには、もう暗くなっていた。





「入学式はどうだったの?



ウザイ母親の言葉



「別に、どうもしないし…」





部屋に入り、ベッドに寝転がって、枕に顔を沈めた。





思い出すのは、あの人の笑顔だった。
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