Sweet*School Life


なんでこうも私を嫌うのか。
それを確かめるために話かけることにした。


        *



『ねぇ、あなたのお名前を伺ってもいいかしら?』

柏木蓮の横に座って上目使いに訪ねる。


「………柏木蓮ですが。
何かご用ですか?」


彼の鋭く射抜くような瞳にドキリとしながらも平然とした笑顔を向ける。


『率直にいいますとね、どうしてあなたはそんなにも私を嫌うのかを聞きたいの。』



そう言った私の言葉に教室はシンとする。


まさに空気が固まった状態。


きっとヤツは何も言えないはず。


「………そ、そんなこと……」



ほら、ごらんなさい。
目が泳いでる。
無様な姿ね、柏木蓮!!


私は高らかと笑いたい気持ちを抑えてふんわりと笑いかける。


『あら、そうでした?
私はてっきり嫌われてると思ってましたわ?』


「ち、違います!」


そう必死な顔をするヤツの顔。


写真にとって学園中にばらまきたいくらい情けない顔だった。
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