揺れる虹
「見るか?ラブラブショット。」


差し出された雑誌のコピー。

それには、白黒で遠目だが、はっきりと俺の顔が写っていた。

相手は…………。


「これ、何?」


素直に疑問をぶつけてみる。


「デートなんじゃないの?瞭くん?」


社長がコーヒーを飲みながら言う。


「デートじゃないじゃん。」


「知ってるよ。」


「でも、デートって………あ………やられちゃったってこと?」


カップをテーブルに置き、にっこり笑顔の社長が頷いた。


「さすが理解が早い。そう。やられちゃったってこと。さて、これからが問題。」


コーヒーのお代わりを頼むと、真剣な眼差しで俺を見つめた。






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