sugar voice
私達はゆっくり振り向くと、男が1人立っていた
表情からかなり苛立っているのが分かる
「…お前らかなり邪魔なんだけど。クラス一緒になったぐらいでいちいち騒ぐな」
その男は赤みがかったやや長めの髪をクシャッとかきあげるともう一度私達を見て睨み付ける
180cmぐらいはあるだろう長身の男が私達を見下ろしながら言うんだから
怖いι
としか言い様が無い
「なっ…!!」
真澄は今にも食って掛かりそうな勢いだったが、秋華が慌てて止める
私達は小さな声でごめんなさいと一言言うとおずおずとその場を離れた
赤髪男の第一印象はかなり悪かった
「なんなのよっ!!あの男!!」
教室へ向かっている間、真澄は足を大きく鳴らしながら歩いていた
どうやらさっきの男に対しての怒りの矛先を地にぶつけているようだ
「まぁ…落ち着いてよ真澄ι」
流石の秋華もニッコリと笑ってはいるが、目は笑っていなく、かなり怒っているのが分かる
私は苦笑しながら徐に時計を見ると、あと3分だったのでそれをみんなに告げると
「嘘!?」
「やばーι」
「早く言えよ!!」
そう言うとみんなは慌てて教室へ向かった
もちろん私も
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