sugar voice


「ん~…もう部活終わったんですか?」

何事も無かったかのようにむくりと体を起こして、目をぱちくりさせながらグレーがかった瞳で瑞希先輩を見つめる

声からしてまだ寝ぼけているようだった

「あんたねぇ~ι」



「うわぁっ!!瑞希先輩!!」

怒ったような呆れたような顔をして今度は思い切り辞書を落とそうとしたが、流石に二度目はヤバいだろうと思い私が止めた

「ふぁぁ……ん?貴方ははじめまして、よね?私は平野鈴(ヒラノ スズ)」

大きな欠伸を一つしてから私を見るとクイッと口角をあげて微笑した

「架山菜月です。よろしくお願いします平野さん」

「敬語なんてやめてよιリボン同じ色よね?あと、私のことは鈴で良いよ」

「えっ…うん♪」

一年生いたんだ

私は嬉しくて何度も頷いたらそんなに嬉しいのって可笑しそうに笑われた

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