sugar voice
-可愛いヒト-菜月side
麻山先輩の後ろをついて行くこと数分
その間、当然のごとく楽しい話で和気あいあいと盛り上がる筈もなく
2人は終始無言だった
ついた場所は先ほどいた部室からあまり離れていないところにあって、窓から中を覗こうとするが、カーテンで閉め切っていて全く見えない
分かることといえば、ドアがスライド式ではなく、ドアノブを回して入ることぐらいだ
麻山先輩は立ち止まると、ポケットから小さな鍵を取り出してドアノブの中央にある鍵穴へ差し込む
それを右へ回せばカチャリと音がして
再び鍵をポケットへ押し込むと、ドアノブに手をかけて素早く中へ入る
私も少し遅れて中へ入った