sugar voice




「こんにちは。菜月ちゃん♪」


私のすぐ横から声がして振り向いてみたら嬉しそうな顔をした瑞希先輩がいた


「瑞希先輩こんにちは」

私もつられてニッコリ笑う


「今日は随分遅めに来たのね」

瑞希先輩は当然のように私の横へ座った



「まぁ…色々あってι」

アハハ…と苦笑いで返す

「………」


その顔をしばらくじっと見ている瑞希先輩は思い立ったように

「最近元気ないみたいだけど、何かあった?」

そう言って心配そうに私の顔を覗き込む

「えっ…特にありませんよ?」





思い当たる節が一つあった

あれ以来柳井とは話して無い

それがなんだか気に掛かったので思い切って私から話しかけてみたけど、聞いているのか分からない程の素っ気ない返事が返ってきたので話すのは無理だと諦めた

私も柳井と視線が絡めばすぐに逸らしてしまう


お互いギクシャクしている感じで頭の中がすごくもやもやする



自分でもよくわかんないけど



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