sugar voice
「あっ!!」
すぐに奪い返そうとするが私の手は空を切った
「なになに…sugar night…砂糖より甘い俺達のnight concert…って…えぇ!?菜月ちゃんチケット持ってたの!?」
「ちょ…声大きいです!!」
慌てて瑞希先輩の口を塞ごうとするが、時既に遅し
みんなえっ…と酷く驚いたような顔をしていた
「へぇ~…鞄に入れてるってことはそんなに明日が楽しみなんだね」
チケットをまじまじと見てから私を見て意味深な笑みを浮かべる清水先輩
「ち…違いますッ!!これはお母さんが入れておけって煩いから入れていただけなんです!!」
必死に弁解するが依然その表情は変わらない
むしろ私の今の状況は悪くなる一方で
…本当なのにι