sugar voice
「ムカつく」
『えっ?』
「ううん、こっちの話。」
ニコッとお得意の営業スマイルでなんとかかわす
あっぶねぇ…ι
「あっ…今日、暇?」
『えっ!?…あ、はい!!』
『暇です!!』
ムカつく
「俺とどっか行かない?」
どうせ暇なんだろ?
『『えっ!!』』
いきなりの誘いに目をまんまるにしてあたふたする女の子2人
自分でもなんでこんなことを言ったのか分からない
「イイコトしようよ?」
とどめに耳元で甘く囁けば
2人は顔を真っ赤にしてコクリと小さく頷いた
「…颯斗も呼ぶか」
そんな呟きも浮かれきっている2人には聞こえるはずもなく
結局苛々はおさまらないまま
俺は2人の女の子の肩を抱きながら一緒に学校を後にした