sugar voice



「架山さん…だっけ、どうせ苛々の原因はその子なんだろう?」



「…さぁな」


ここまで言い当てられると流石に悔しいから適当に受け流してやると


「プッ…わかりやすい奴」

俺を指差しながら爆笑されて


「………」

俺は無言で蹴りを入れた

「い゙っ……お互い様だろうが!!」

「知らねー」


「…性格悪い」

「あ゙ぁ?」

もう一発いれるぞ?



「勘弁して下さいι」

殺気を感じて颯斗は思わず身震いをする

「と…兎に角!!明日はお前ライブなんだから苛々なんて吹っ飛ばせるんじゃないのか?」

ライブ…か

「そうだな」

あれこれ言って必死に機嫌をとろうとしている颯斗の顔を見て苦笑いを浮かべた









「じゃあな」

「おぅ。またな」

いつの間にか颯斗の家まで来ていて

俺は軽く手を振って颯斗と別れた



俺の家と颯斗の家は近所だから少し歩けばすぐに着く



俺は薄暗い夜道を考え事をしながらトボトボ歩いた



架山は来るのだろうか?




そんな淡い期待ともいえる気持ちを抱きながら





俺は家路に着いた


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