sugar voice

-笹倉さん-柳井side




俺はリハーサルや最後の打ち合わせがあるため、学校を休んだ


だけど、昨日勝手に出て行ってしまい麻山先輩に申し訳なくて少しだけ部室を覗いてみることにした




「すいませんでした」


部室へ入って第一声は麻山先輩への謝罪の言葉


他のみんなは俺が来たことに驚いていて一言も声を発しなかった

麻山先輩はというと


「…何を言っているんだ?それより今日はライブだろ。早く行かないのか?」


キョトンとしていてなんで謝られているのかまるで分かっていない様子な麻山先輩

「すぐに行きますよ。…勝手に帰ったこと怒らないんですか?」

「怒るもなにも…あいつが悪いんだからお前が怒って当然だろ」

「ちょっと!!いくら今日菜月ちゃんがいないからって言い過ぎじゃないの!?」

すかさず宮沢先輩が声を張り上げて架山を庇う



…ん?

いないのか?


「宮沢先輩、架山…さんは来てないんですか?」


「うん。なんか熱が出ちゃってて学校にも来てないわよ。今すぐ菜月ちゃんに会いに行きたいケド家知らないしι」

お見舞いしたかったなぁ…って残念そうに肩を落とした


じゃあ今日のライブ来れないのか…



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