sugar voice



「そうなんですか」

実は結構期待していたが風邪なんだから仕方ないと自分に言い聞かせる


「それじゃあもう行きます」


時計を見ればだいぶ時間が経っていて

俺は軽く頭を下げると、先輩の返事も聞かず足早に部室を出て行った








学校の校門をくぐってすぐ目の前に高級そうな車が一台とまっていて

ガチャッ



バタン

車から出てきたのはきっちりスーツを着こなしている長身で細身の男だった

男は俺の方へゆっくりと歩み寄る



「やっぱりここにいたか…」

サングラスを外して呆れたように俺を見る…


「~~っ!!!?」


一気に血の気が引いた






目の前にいたのはいつの日か大量の着信履歴を残してくれたマネージャーの笹倉さんだった


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