sugar voice

-行きたい-菜月side




私は朝からずっとベッドに入ったまま動けないでいた

ちょっと部屋から出ようとするとお母さんが怒ってベッドに投げ込まれるからだ

だから私は大人しく布団にくるまっていた








「熱…下がったみたいね」


ホッとしたような穏やかな笑みを浮かべて優しく私の頭を撫でる


ずっと付きっきりで私の看病をしてくれたおかげか、体の方は随分楽になった


「ありがとう」

「貴方のお母さんなんだからこれくらい当然よ♪」

「フフッ…」

誇らしげに胸を張って笑うお母さんをみてつられて私も笑う





窓の外を見れば空は鮮やかなオレンジ色に染まっていてとても綺麗だった


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