sugar voice



ホームルームが終わり

私は静かに立ち上がって、仕方なく先生の方へ向かおうとしたら


「菜月ッ…」

翠に呼び止められて

「何?」


ゆっくり立ち止まって不安そうな顔の翠をじっと見つめる


「やっぱり…私もついて行こうか?」

翠の言葉はとっても嬉しい

けど

「ありがとう…でも大したことじゃないから大丈夫♪」


首をゆるゆる横に振って心配かけないようにニッコリ笑って見せる

「………」

翠はまだ納得いかないようだったが、ふぅ…と一息つくと、分かった…と一言いってやんわり微笑んでくれた


「じゃあちょっと行ってくるね!!」

そう言って私は先生の方へ走った


―――――――…‥

翠side

菜月と柳井がでていったのを見ると


「本当に大丈夫かな…」

私は深いため息を一つくと、自分の席へゆっくり歩いていった


『ねぇ…柳井っていう人』


その時…

『間違いないよね?』

ふと他の生徒達の声を耳にする




『sugar nightのカズだよね?』


「sugar night?」

シュガーナイト…

カズ…


「あっ…!!!」


私は私達がとんでもない人を相手にしてしまったことに気がついてしまった


「菜月…」

これはちょっとやばすぎるんじゃないの?


私はでていった後のドアをじっと見つめながら一層不安を募らせていった

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