sugar voice

otherーside









「ねぇ、カズなんか元気なかったよね?」




柳井が行った後、心配になったのかナツはヒロの服の裾を引っ張りながら問い掛ける


「…さぁ?、シンに怒鳴られたからヘコんでたんだろ」


シンを横目で見ながらポンポンとナツの頭を撫でる


「そうなのかな…ねぇ、シンはどう思った?」


「…俺が怒鳴ったのにいつもより反応が薄かった。心ここにあらずってかんじだったな。まぁ、ライブに支障がでなければいいんだが…」

シンも少しは心配なのか、カズの行った方をしばらく見ていた



「心ここにあらず…か」

「あっ…」

ナツはシンが言った言葉を復唱したあとにヒロが思い出したように声をあげた

「早く俺たちも行かないと!!時間が無いんだった」


「ああ、そうだったな。急ぐぞ」


シンがそう言って走れば、二人も少し遅れてステージの方へ向かった


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