sugar voice



「ここからあまり距離は無いから歩いて行くかい?」


「え…あッ!!」

運転手さんの思わぬ提案に

なんでこんな簡単な事に気付かなかったんだろうと自分を叱って

私は軽く頷くと、お金を渡してタクシーから降りると再び全速力で走りだした







真っ直ぐでどこまでも伸びる道をただひたすら走る


あと少しの距離なのにすごく長く感じて



息苦しくて何度も走るのを止めようかと思ったけど今止まったら全てが終わるような気がして








だから…




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