sugar voice



私はみんなのように飛んだり跳ねたりする訳でもなく

ただじっと

柳井の…カズの姿を見つめていた



"早く私に気付いて"

とでもいうかのように



♪~♪♪~……


「Thank you ☆」

シンは深くお辞儀をして柔らかく笑った


そうすれば音楽が止まって、代わりに大きな拍手と歓声が聞こえてきて曲が終わったんだと分かった


私は手が赤くなるくらいたくさん拍手をおくる



パチパチパチパチッ

"…ル…アン…ル"





パチパチパンッパンッ…

"ア…コール…ンコ…ル"





パンッ…パンッ…


"アンコール♪アンコール♪"



拍手が段々と手拍子に変わってきて、みんな口を揃えてアンコールをお願いする


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