sugar voice
「…架山?」
声にならずパクパクと口だけが開く
途中フラつきながら架山らしき女の子は此方へ向かう。一瞬見間違いかと思ったが、段々顔がはっきり見えてきてやっと確信した
やっぱり架山だ
でもなんで?
風邪で寝込んでる筈だろ?
色々な疑問が頭の中を駆け巡るが
「おまえは馬鹿かッ!!今はライブの途中だろうがっ!!」
異変に気がついたシンは俺の方まで走ってくると耳元で怒鳴って俺はようやく自分のした失態に気がついた
「…あ……わりぃ!!」
幸いにも今は歌の間奏の部分で俺の弾くところは無かったため慌てて持ち直して体制を整える