sugar voice
「一体何着あるの…ι」
余りの多さに見るのが疲れて近くにあった小さな丸椅子に腰を下ろす
キョロキョロ辺りを見渡して柳井を探せば、入口の近くに座り込んでいて全く動いていなかった
…はしゃぎすぎたι
「気が済んだか?」
遠くからクスッと笑う柳井の声が聞こえてきて
「…うん」
完全に子供扱いされてしまい
恥ずかしくてりんごのように真っ赤になった顔を見られたくなくて、
私は柳井に背中を向けると、下を俯いたまま何度も頷いた
話したのはそれっきり
何となく気まずくなり、共通の話題も見つからないまま
時間だけが過ぎていった