sugar voice


「私、そういうのかなり疎いから」


しどろもどろしながら苦笑する架山



いやいやι

そういう問題じゃないから


でも…まさか

俺らの事知らないなんて


一応テレビとか出てるんだけど


あー…だから最初俺の顔見てなんにも言わなかったのか

納得納得…




じゃなくてι


「本当に知らない?」
「知らない」


……ι


多分こいつの友達の鷹野…とか言う奴は気付いただろうな

最後に一回振り返った時、顔真っ青にしてたし

「じゃあさ」

ポケットに手を突っ込んであるものを探す





…あった

1…2…3…4枚ある

俺はそれを全部架山に渡す


「……シュガーナイト…night live?」

架山は4枚のチケットの意味が分からないのか首を傾げた


「今日の夜…ライブやるんだよ。だから、一度見に来てみろ。


絶対お前をファンにさせてやる」



自信たっぷりにそう言うと、俺は架山を見てニヤリと笑った


この時…何故だか俺は架山をsugar nightのファンにしてやりたいと思ったんだ

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