sugar voice




「…笑わせるな」




嘘吐くんじゃねぇよ


チケットなんて人にあげようとしてた奴が何を言ってるんだか



嘲笑しながらそう言えば図星をつかれたのか、架山は口を噤んだ



「…それは、ごめん」


「………」


…ほらみろ



苛立った気持ちを抑えようと


フゥ…と息を吐いて、上を見上げる



一本の蛍光灯がチカチカしていて今にも消えそうだった



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