sugar voice




「………」



一瞬


時が止まったかと思った


ガチガチに固まる私の身体


背中から伝わる柳井の温もりが、私の鼓動を急速に速めていく



「…柳井?」

平然を装い、前を向いたまま話し掛ける



柳井は私の肩に顔をうずめて






「泣くなよ…」


と、



そう言った



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