sugar voice
―――――――…‥
ガラガラ
「あっ、菜月ッ!!」
教室のドアを開けると翠は自分の席で友達と話していたが、私を見つけるとすぐに駆け寄ってきた
「大丈夫だった?」
翠は心配そうに私を見つめる
「うん。全然平気」
首を縦に振って、ニッコリ笑って見せた
「どんな話だったの? 」
「えっと…」
私はさっきの場面をゆっくりと思い出す
…私が指導室に入った時
柳井は先生とすでに何やら話しているようだった
「さっきの話は嘘じゃないのよね?」
「もちろん♪あ…髪の事は目をつぶっていただけたらの話ですが」
「はぁ…分かったわ。そういえば」
しばらく椅子に座ったまま、先生と柳井の話が終わるのを待っていたら
「架山さん。あなた本当に柳井くんとふしだらな行為をしたんですか!?」
いきなり先生が私に話を振ってきた
「だから、違うんですって!!」
私は首を左右に大きく振って視線を横にいる柳井に向けて助けを求めるが
「さぁ?…俺はヤッた覚えしか無いんですけどね」
チラッと私をみてニヤリと悪魔のような笑みを浮かべる
「はぁ!?」
コイツ…私の反応を見て笑ってやがる
「やっぱりそうなんですね!!」
「だぁから!!」