sugar voice



「俺に聞くのは良いけど、キラも何か発言しなよ」

ニヤリと笑ってキラを見れば

「バレてたかιう~ん…そうだな」

キラは思案顔でしばらく唸っていると


「じゃあさ…みんながそれぞれ一番大切な人の為に歌詞を作ってこよーよ♪期限は一週間。一番良いヤツにヒロが音をつけるから」



「おぉっ!それ良いかも♪」


「なんか恥ずかしい気もするが…良いんじゃないか?」

「まぁ…俺は曲作り担当だし別に良いよ」

「じゃあ決まりッ♪良いよねカズ?」


「…ああ」


目を細めて嬉しそうに笑うキラに俺はぶっきらぼうに返事をすると、水を一口飲んだ


なんの味もしないはずなのに、心なしか甘く感じたのは気のせいだと思う












この一週間後にキラはいなくなった


だから彼女がどんな歌詞を書いたのか知らない



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