sugar voice
キラと言動が被ったから胸が痛んだ…
それだけじゃない
俺の事を必死に考えて
俺のために泣いてくれた
架山を傷付けたことが、一番辛かった
「ゴメンな…」
自分勝手で…
消え入るような声でボソリと呟くが
勿論答えは返ってくるはずがない
「ハッ…なんか、馬鹿みてぇ」
俺ってこんなに女々しい奴だったっけ?
自分を嘲笑すると、気を紛らわすように徐に架山の頭を撫でた
汗をかいているせいか、少し前髪がおでこに引っ付いている
「……ん?」
ここ…冷房きいてるよな?
それでこの汗の量はおかしい
不安に駆られ、慌てておでこに手をあててみると思っていた通りかなり熱かった