sugar voice

「sugar nightは今じゃ知らない人は菜月ぐらいのちょー有名バンドグループなの。

結成して間もない時からその容姿と歌声で爆発的に人気をよんだ。

カズ・ヒロ・シン・ナツの男4人組で、シンっていう人がリーダーね。毎日テレビにひっぱりだこでチケットなんて取れるか分かんないのよ!!」

ゼーゼーと一気に沢山の事を喋ったので息を切らしている

「かなり翠詳しいのね」

「こんなの常識よ♪」

常識すら知らない私って一体…ι


てかそんなに凄い人なんだ…

でも


「だったらそんなに有名な人がどうしてここに通ってんのよ?」

そんなに有名な人ならこんな平凡高校より芸能人とかが通う高校に行けばいいんじゃないの?


「私だって聞きたいぐらいよ!!」

翠は私のもっともな問い掛けに少しムッとして自分の席の椅子に深く腰掛ける

「とにかく…柳井は…っあ!!」

思い出した

「どしたの?」

「柳井からチケット4枚貰ったんだけど…みんなで見に行かない?勿体ないし」


私はポケットに入れていた4枚のチケットを取り出して翠に見せる

「え、ちょ…マジ!?本物だ…」

信じられない…というような表情を浮かべて徐に一枚のチケットを手に取る

「菜月…あんた凄いよ!!絶対見に行こう♪」

翠はキャーキャー良いながら私の手をとりブンブンと上下左右に振り回す

かなり喜んで…るねι

翠の喜びっぷりに思わず顔がゆるんだ


あとは秋華と真澄に聞くだけ

秋華は優しいから良いって言うと思うけど

真澄は…

さっきかなり怒ってたしなぁ~ι

少し不安になりながら、学校が終わるのを待った

< 27 / 375 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop