sugar voice

笹倉さんと私




――――――――……‥

「………」

「………」


何も言わない笹倉さんの後ろをただ黙ってついて行く私


笹倉さんから"話し掛けるな"というオーラが全身から滲み出ていて

ピリピリとした雰囲気が私の口を塞いでいる





「……おい、女」

「は、はい!!」

意外にも沈黙を破ったのは笹倉さんで


唐突に自分の事を呼ばれて思わず声が裏返った


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