sugar voice
学校初日だからか…あまり授業は進まず、あっという間に時間はすぎて
「菜月帰ろー」
「うん♪」
気がつけばもう放課後になっていた
結局柳井は来ず
先生が言うには柳井は用事があって早退したらしい
他の生徒は今日のライブの準備だってずっと騒いでいた
みんなは最初から知ってたみたいねι
「早く早く!!」
「わかったってι」
急かす翠を横目に私は教科書やペンケースなどを手早く鞄の中につめて
慌てて翠の方へ走る
「ゴメン」
両手を合わせて苦笑すると
「もういいから。真澄と秋華の所にいって話すんでしょ?早くいくよ!!」
なんだかご機嫌な翠は私の手をやんわりと引っ張って2人の待つ教室へ走り出した