sugar voice
「秋華ー!!真澄ー!!」

「はいはいι」

「翠ちゃん元気良いねぇ」

翠が教室の外から大声を出すと、真澄はうるさいと悪態ついて、秋華はクスクス笑いながら2人一緒に教室から出てきた


「はーい♪菜月からみんなに相談があります」

「…っと」

ほらほら…って横にいる翠に急に肩を押されて転びそうになったがなんとか体制を立て直す

「今日ね、柳井からsugar nightのチケットをもらって―――…‥」

私は指導室に行くまでの事と柳井の正体?を大まかに説明した




「…というわけなんだけど」


ようやく話し終わって2人を見ると

「あの性悪男がsugar nightのメンバーねぇ~」

真澄は悪態つきながらまだ信じられないというような表情をしていて

「チケットは4枚あるんですよねぇ~?」

実は薄々気付いてたんですけど、他人のそら似かと思ってぇ~…って真澄は舌をチロッと出して小さく笑っていた


「うん。だから見に行かない?勿体ないから」

翠に言った事と同じ台詞を吐いて、チケットを見せると

「菜月…馬鹿だ」

「菜月ちゃん…」

「デショ?」

真澄と翠、秋華まで大きなため息をひとつ漏らした

「なによっ!!」


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