sugar voice


「凄いでしょ?ダッサイ恰好の女の子と今をときめくアイドルの熱烈ハグシーン!!角度によってはキスしてるようにも見えるけど」


キ…キス!?


バンッ!!

「~~キスなんてしてないよッ!!」

思わず机を叩いて立ち上り声を荒げてしまえば、途端に翠は怪訝そうな顔をする


「…なんで菜月がムキになってるわけ?

実はこの女の子が私でした~なんて言うの?」


声を出して笑っているけれど

茶色がかった瞳は私の心の内を探っているようにもみえた


「そ…んなわけないじゃん!!その日は私、風邪で寝込んでたし」


目を逸らしたら駄目だと思い、何食わぬ顔で翠を見つめる




バレたか?


< 312 / 375 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop