sugar voice
「凄いでしょ?ダッサイ恰好の女の子と今をときめくアイドルの熱烈ハグシーン!!角度によってはキスしてるようにも見えるけど」
キ…キス!?
バンッ!!
「~~キスなんてしてないよッ!!」
思わず机を叩いて立ち上り声を荒げてしまえば、途端に翠は怪訝そうな顔をする
「…なんで菜月がムキになってるわけ?
実はこの女の子が私でした~なんて言うの?」
声を出して笑っているけれど
茶色がかった瞳は私の心の内を探っているようにもみえた
「そ…んなわけないじゃん!!その日は私、風邪で寝込んでたし」
目を逸らしたら駄目だと思い、何食わぬ顔で翠を見つめる
バレたか?