sugar voice
「…麻山先輩」
相変わらず眉間に皺を寄せたまま淡々と話す麻山先輩
正直あまり見てて良い気持ちはしないけど、今は天使のように見えます!!
「なによぉ~。私から菜月ちゃんを盗ろうっていうの?」
「俺はこの部から殺人犯を出したくないだけだ」
殺人犯て…ι
重要なのは私ではなく、部の存続なんですねι
「…分かったわよ」
瑞希先輩は面倒臭そうに溜め息をつくと、ごめんねって耳元で囁いて渋々私から離れた
何はともあれ
た…助かったι
「麻山先輩、ありがとうございます」
慌てて頭を下げてお礼を言えば
「3日も休んだ上に遅刻したんだ。後で部室の掃除でもしておけ」
「……はい(泣)」
麻山先輩の容赦ない厳しい言葉に私のテンションは急降下
それでもみんなに言わなきゃいけない事があるんだから、余計に気落ちする
「あの…部活の前に少し話があるんですけど」