sugar voice
笹倉さんからお電話?
――――――――……‥
視線をさ迷わせ…ただなんとなくカメラを拭いていたら、瑞希先輩に肩を叩かれる
「今日はもう終わろう?」
ニッコリ笑ってそう言われ、初めて時計を見る
「あ…もうこんな時間」
時刻は7時
周りをみれば(爆睡している鈴ちゃんを除いて)帰る支度を始めていた
結局なんにもしてないや…
「…お疲れ様でした。」
とりあえず麻山先輩と清水先輩に向かって挨拶をする
「……ああ。明日は遅刻するなよ」
「菜月ちゃんバイバーイ♪」
麻山先輩は相変わらずの仏頂面で、清水先輩はキラキラ笑顔で私を見ていたが、
その姿を視界に入れる余裕はなかったし
答える元気もなかった