sugar voice
お迎えは嵐のように
正直この後の事は覚えてない
気が付いたら朝になっていて、ボーッとした頭のまま無意識に支度してリビングに向かうと、誰かがお母さんと談笑しながらご飯を食べてた
「あ、おはよ。遅いから先にご飯食べてる」
ご飯を口に運びながら首だけこちらへ向けるやたら胸のデカイ女子高生
「…うん」
あー…なんだ翠か
なんて、胸のデカさで誰だか判別する辺り我ながら酷い友人だと思う
「あー今胸だけ見て誰か判別したでしょ?」
…どうして分かったんだろι
「ゴメン、まだ眠いから許して」
取り敢えず適当に謝っておくと、「菜月ママの美味しいご飯に免じて許す」って返されてお母さんますますご機嫌になるし、お喋りも弾む
ほんと、翠はお母さんの扱いが上手い…ι
やっと思考が追いついてきたところで私も椅子に座って朝食を食べ始める
ちなみに翠は前にも話したかもしれないけど私達は幼なじみの腐れ縁で、たまに朝早く私を迎えに来ると
しばしばお母さんの作るご飯をご馳走になっているのだ