sugar voice


「あー…今日は私と買い物して帰りにご飯食べるんです。ね?菜月」

「う、うん!!そういう訳だから遅くなるね」

「あらそう♪それなら全然構わないわよ♪」

訝しげな目で見ていたのが一変して、納得した風に何度かゆっくりと頷き、再び翠と話始めた

「…後で話しがあるから」

私にだけ聞こえる声で囁くと、御馳走様を言って席を立ち

キッチンへ向かうと自分が使った食器をさっさと洗う

それから私の手を掴んで

「ご飯美味しかったです♪もう学校の時間なんでこの子連れて行きますね」

「はーい♪行ってらっしゃい」


翠の笑顔と私のひきつった笑みにお母さんはなんの疑問も抱かず

私達を笑顔で送り出すのだった




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