sugar voice

軽くヘコんでいたら

「みんな揃ったところでﾚｯﾂｺﾞｰ♪」

翠が手を私の肩に回してﾗｲﾌﾞ会場の方を指差す

ﾊｲﾃﾝｼｮﾝだなぁ…

変なﾃﾝｼｮﾝの翠が気になったが、ﾗｲﾌﾞの時間も迫っていたので私達はﾗｲﾌﾞ会場へ向かった


――――――…‥

－ﾗｲﾌﾞ会場前－


大きなﾗｲﾌﾞ会場の前には数え切れないぐらいの沢山の人がいた


『ﾁｹｯﾄがないの!?』

『すいませんι』

『ちょーみたかったのにぃ!!』


会話の様子からどうやらﾁｹｯﾄが買えなかった人達の集まりらしい


「ざっと300人ぐらいだな」

真澄は顔を引きつらせながら言う

「はぁ!?」

私は思わず真澄の顔を見た

ありえない…

なんで私にﾁｹｯﾄ渡したんだろう

ふと、そんな疑問が脳裏をよぎったが

「菜月ちゃん?早く行こうよぉ♪」

「あ…うん」

秋華の言葉により現実に引き戻されて

ﾗｲﾌﾞ会場の中へ向かった