sugar voice


どう考えても普通では絶対に取れないような場所に私達がいる訳で…


「…この際気にしないでおこうよ」

「うん。私もそれ思った」

ポツリと呟く翠に私は軽く頷くと

「ははッ…ι」
「ありえない」

真澄と秋華も苦笑しながら頷いた



――――――…‥

そして



いよいよライブ開始時間が迫ってきた


観客の人達はより一層ざわめき始める


「いよいよだね」

翠は待ちきれないのかキョロキョロ周りをみていて落ち着きがない

「うん」

もちろん私も初めて見るライブが楽しみでないわけがないが

やはり柳井がなぜ私にチケットをくれたのが気がかりでしょうがない

少しの間下を俯いて考えていたら



パーン!!

「!!!」

「始まった♪」

大きな爆発音と火花が飛び散ったかと思えば

『キャーッ♪』

観客の黄色い声とともにステージが一気にライトアップされて


4人の男達がステージに現れた

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