sugar voice
シンが話し終えたあとすぐに他の3人がそれぞれ自分の配置につく
シンはボーカル
カズはベース
ナツはギター
ヒロはドラム
そして…
「一曲目は俺達が最初に作ったあの曲ッ!!kiss☆me」
♪~♪~
『キャー!!』
大音量の楽器の音と人々の歓声とともにシュガーナイトのnight liveは始まった
――――…‥
♪~♪~
『シンー♪』
『ナツっちー///』
『カズくーん☆』
『ヒロさーん!』
ファンの子達は口々に自分の好きな人の名前を言いながら
カラフルな光る棒を振り回している
「こんなにも盛り上がるものなんだ…」
私はそれに圧倒されつつ見ていたら翠がポツリと
「シンの声良いよねぇ~」
そう言ってシンが歌っている姿を見ながらうっとりしている
「うん」
私は素直に頷いた
確かにシンの声はとても綺麗だと思う
それに砂糖菓子のように甘い
もちろん他の3人の奏でる音もとても素敵
優しくて
力強くて
切なくて
哀しくて
儚くて
彼らの奏でる音、歌声全てが私の心を惹きつけた
『キャー///』
'お前を絶対ファンにさせてやる'
「……ッ」
柳井の言った言葉が頭に響く
凄い…凄いよ柳井
―――――…‥