sugar voice
頭にきた私は柳井の顔も見ずに横を通り過ぎ、足音をドンドン鳴らしながら一人で公園を後にした
―――――――……‥
しばらくするとイライラはおさまって
「あーすっきりした♪」
いつの間にかなんだかすがすがしい気持ちになっていた
「あ…」
すっかり忘れてた
翠たちに連絡しなきゃ!!
急いで鞄の中から携帯を取り出して翠に電話をかける
プルルルッ…
しばらくコールが鳴り響いたが
「…もしもし?」
三コール目で翠の気だるそうな声が聞こえた
「もしもし翠!?私のこと探していると思うけど、ちゃんと生きてるよ!!あいつは柳井だったんだよ!」
やや興奮気味に話すと翠はあー…と気まずそうな声を漏らして
「ごめんι家に帰ってる」
「…はぁ?」
予想外の展開に間抜けな声が出た