sugar voice

-優しいヒト-菜月side



『Xはaの…』

お昼が過ぎて、数学の授業が始まった

この先生話し方がトロいから眠くなるんだよねぇ…ι

机に肘をつけてだらだらとノートをとる

眠い…

だんだん目が重くなって閉じようとする目を手で必死にこじ開けていたら友達に見られて笑われた

恥ずかしいッ///



ふと、隣を見れば柳井がいない事に気付いた

どこ行ったんだ?

なんとなく気になったから前にいる翠の肩をポンポン叩いて先生に気づかれないように小声で聞くと

「さぁ?私の言葉にショックでもうけたんじゃない~?」

フッ…と鼻で笑いながら冗談混じりにそう言った

「そうかもね」

そういう事にしとこう。第一私には関係のない事だし!!

そう自分に言い聞かせて無理矢理納得させた

―――――――…‥


「帰ろぉ~菜月ちゃん」

「早く支度してよ」


「はいはいι」

「分かったわよ!!」

結局放課後になっても柳井は教室に帰ってこなくて

秋華と真澄の声に小さく返事をすると、

鞄に教科書を詰め込んで翠と急いで教室を出た

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