sugar voice


「ただいま~」

玄関のドアを開けてゆっくり中に入れば

「おかえりッ!」

「おかえりなさい」

やけにニヤニヤ笑う2人の姿が目の前に現れた

正直なんか気持ち悪いι

2人の意味深な笑顔の理由は後から聞くとしてとりあえず私は制服を着替えることにした




ゆったりとした服に着替えて下に降りるとお母さんが嬉しそうにこっちにきて

「凄いわよ♪」

「は?」

意味が分からずポカンと口を開けたままだったが、お母さんは構わず私の手を引っ張ってリビングへ向かった



「なに?」

机の上には別に特別豪華でもない。まぁ…普通の料理が並んであるだけで

あとはお父さんが椅子にドカッと腰掛けて相変わらずニヤニヤ笑っているだけだった

特に変わったものはないけどι

「何が凄いの?」

とりあえずお父さんの前の椅子に座って聞いた

「聞いて驚くなよ!!実は…」

お父さんはジャカジャカ~ン♪と変な効果音をつけながらまだもったいぶる

どうせお父さんの事だからどうでもいいことだろうな…



ジャン♪と言った後にようやく答えた







「sugar nightのチケットが手に入りました♪」

「な~んだそんな……」




ん?

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