sugar voice
時間も時間だったので、掲示板周辺にはほとんど人がいなくて
私達はすんなり掲示板の前まで行くことが出来た
「とりあえず自分の探そッ!!」
「そだね」
翠の無難な考えにみんなは頷き
時間もギリギリなので私達はそれぞれで自分のクラスを探し始める事にした
「あっ…!!」
一番に声をあげたのは翠のようで
「菜月と一緒の1組~♪」
そう言って嬉しそうに私の手をとりピョンピョン飛び跳ねる
私はそんな訳無い…と思い、翠の指差している方向を見ると
確かに私と翠の文字が並んでいた
「本当だ…」
一緒のクラスになった事をやっと実感して、思わず私も笑みがこぼれた
「私は菜月ちゃん達の隣のクラスぅ~♪」
フニャァと柔らかい笑みを浮かべる秋華
「…秋華と一緒のクラスかよ。菜月とクラスかなり近いなぁι」
大きくため息をつきながらブツブツ言っているが、内心嬉しそうな真澄
「良かったじゃん」
「何かの間違い!?」
「そんな訳無いでしょぉ~」
みんなでわいわい騒いでいたら
「…邪魔」
突然、低くてドスのきいた声が後ろから聞こえてきた