sugar voice
「いきなりお前が来たからカーテンも電気もつけられなかった」
呆れたように深い溜め息をつくと私を睨み付ける
「すみませんι」
まさに蛇に睨まれた蛙とはこのことで…その威圧感に思わず体をすくめる
「もういい。先生は出て行ったんだからお前も早く出ていけ。俺はやることが山ほどあるんだ」
ようするに私は邪魔なんですねι
当たり前なんだけど
出て行く前に聞きたいことが
「あの…麻山先輩…どうして…」
この人が先輩だと分かったのはネクタイの色が私の学年と違う色だったからで
なんで私が来た理由は聞かないのか聞こうとしたら
「写真が好きな奴には悪いやつはいない」
読心術でも心得ているのかと思うくらい瞬時に私の心の内を読み取ってくれた
そして私を見ながらフッと柔らかく微笑んだ
「~~ッ!!///」
ずっと睨まれてばっかりだったから不覚にもその笑顔にドキッとしてしまった