sugar voice


「はぁ!?」

思ってもみなかった言葉だったのか麻山先輩は勢いよく顔を私に向けた

「…やめとけ。どうせ長続きしない」

手を左右に振って全く聞く耳をもたない

でも引き下がるわけにはいかない

「そんなことありません!壁に貼られてある沢山の写真をみて、私もこんな写真を撮りたいなって思ったんです。お願いします」

真剣な目で麻山先輩を見つめる



「………」

ゆらりと先輩の瞳が揺れた



そしてふぅ…と溜め息をついて、一言

「…明日の放課後、ここにこい。」

「えっ…?」

それって

「とりあえずまずは見学だ。入部はそれから考えてやる」

腕組みしながら麻山先輩は呆れたように笑った




「はいっ」

嬉しくて思わず大きな声で返事をした


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