私、先生に恋してます
百人一首の練習のときは、ずっと由香りんと話してた。

気が付くと、授業は終わる数分前だった。

話してたわりには、札をけっこう取った。

キーンコーンカーンコーン

「はい、ぢゃあ終わります」

机の上のカルタを片付けて、教室に戻った。

10分間掃除があった。

次は、全校集会…。

野田っちに会えるかな?

体育館に移動し、由香りんと、美歩さんと話してた。

「未希ぃ後ろ後ろ」

振り返るがうちのクラスの担任しかいない。

「担任?」

「よくみてみろぉ〜野田っちいるやん」

覗き込んでみてみると、担任に隠れて、野田っちがいた。

自然と顔がにやける。

「なーににやけてんの」

由香りんに、笑われた。

黒で赤いラインのジャージを着ていた。

あのジャージが欲しいよぉ。
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