わたしが本当に好きな人
6決着
気づいたらわたしは音楽室にいた。
仁美がわたしの背中をさすっている。
「少しは落ち着いた?」
「うん、ごめんね、ここまで来てもらって」
「どうってことないよ」
どうやらわたしはあの場所で泣き崩れて、仁美がここまで抱えてきてくれたらしい。
「澤先生なんだね、陽ちゃんの好きな人」
「……うん」
小さくうなずく。
仁美にはもう、隠す必要もないだろう。
「うすうすは気づいてたけどね」
「なんで……いつから……」
相手が先生だってことは、仁美にもばれないようにしてきたつもりだ。
いつから気づかれていたのか。
「最初から。陽ちゃん見てたら分かるよ」
仁美はわたしの目を見て微笑む。
「やっぱり仁美には敵わないよ」
仁美がわたしの背中をさすっている。
「少しは落ち着いた?」
「うん、ごめんね、ここまで来てもらって」
「どうってことないよ」
どうやらわたしはあの場所で泣き崩れて、仁美がここまで抱えてきてくれたらしい。
「澤先生なんだね、陽ちゃんの好きな人」
「……うん」
小さくうなずく。
仁美にはもう、隠す必要もないだろう。
「うすうすは気づいてたけどね」
「なんで……いつから……」
相手が先生だってことは、仁美にもばれないようにしてきたつもりだ。
いつから気づかれていたのか。
「最初から。陽ちゃん見てたら分かるよ」
仁美はわたしの目を見て微笑む。
「やっぱり仁美には敵わないよ」