恋愛=罰ゲーム×嘘
怒りん坊さん
「待ってよ!!」
鈴木くんを追いかけようとした。
けど、まて…。
私は鈴木くんを追いかけてなんて言うの?
「あんな…鈴木氏追いかけなくていーの?」
「…追いかけてなんて言うの?」
一緒にいたら……彼をもっと傷つけそうで、怖かった。
「謝りにいかないの?」
「謝りにいってどうするの?」
由理子は私の言葉に戸惑う。
が、しかし…。
「あんなの意気地なし!!鈴木氏とずーっと、ケンカしたまんまでいーわけ?
あんな、絶対後悔するよ」
ドキン
「…っ」
私は鈴木くんのあとを追った。
「はぁ…っはぁ」
学校には、いないのかな?
門を出たそのときに、門の陰から鈴木くんが出てきた。
「…鈴木くん」
「…」
鈴木くんは私に背を向けたまま。
「鈴木くん…ごめんね?一緒に帰りたくない訳じゃなかったの……
久しぶりに、由理子が一緒に帰ろって言ってくれてそれがうれしくて…由理子と帰りたかったんだ」
鈴木くんは黙ったまま。
「鈴木くんとは、約束してたわけじゃないし…一緒に帰るのかわかんなくて……だからさ」
鈴木くんは、私の方をみた。